◆動画は末尾の「入学式特設ページ」をご覧下さい。
小樽商科大学は、帯広畜産大学・北見工業大学と統合して国立大学法人北海道国立大学機構を4月1日(金)に発足し、初の入学式を5日(火)に行った。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、午前と午後の2回に分け、保護者は出席中止とし式典の様子をライブ配信。午前の部は10:30から、同大学体育館で約360名が出席した。
穴澤学長は、「ウイズコロナ・アフタ—コロナへと時代が移る中、ロシアのウクライナ侵攻による世界情勢の変化などにも的確に把握し、そしてその先にある未来、これを思い描ける能力を学生時代に見につけてもらいたい。そのことが、皆さんの可能性をさらに広げることになる」と祝辞を述べた。
同機構の長谷山彰理事長は、ビデオメッセージで、「皆さんの入学と時を合わせ、新しい歴史のページを開いた。同大と帯広畜産と北見工大が経営統合し、同大学機構を設立した。その目標は、小樽後志・帯広・十勝・北見・オホーツクと北海道の広域で、商学・農学・工学の分野で特色ある教育を展開してきた、3つの国立大学が連携して、大学の基盤を強化するにことある。
それによって3大学が連携し、分野横断・分野融合の新しい教育・研究を展開することが可能となる。連携により、北海道経済・産業の発展と国際社会の繁栄、そして、SDGsに示される持続可能な社会の実現に貢献することができる」と述べた。
入学生を代表して石川隼さんは、「学生の本分を守り、学業に専念するとともに人格を陶冶し、本学の歴史と伝統を引き継ぐべき学生となることを誓います」と宣誓。
同大の卒業生で職員の河崎智之さんは、大学に勤務してからアントレプレナーシップ専攻を卒業し、今年、現代商学専攻博士後期課程に入学。息子の陸さんは、統合したので理系も学べると昼間コースに進学を決め、親子で入学式を迎えた。
智之さんは、「私はこっそりと受験し、たまたまの偶然で息子も自分で進学先を決めた。経営と組織について研究し、将来は大学の経営に関われる人間になりたい」と話し、陸さんは、「英語を勉強して留学し、将来は起業したい」と、それぞれの夢に向かって一歩踏み出した。
2022(令和4)年度入学者584名(男343名・女241名)で、商学部昼間コース485名(男273・女212名)、夜間主コース54名(男33・女21名)、編入学生5名(男4名・女1名)、再入学生はなく、合計544名(男310名・女234名)。
大学院現代商学専攻’博士前期課程)3名(男2名・女1名)、現代商学専攻(博士後期課程)2名(男2名)、アントレプレナーシップ専攻35名(男29名・女6名)の合計40名(男33名・女7名)。
道内高校出身者の割合は94.8%。小樽出身入学者の高校別では、小樽潮陵17名・小樽桜陽3名・双葉1名・北照1名。最年長入学者は、アントレプレナーシップ専攻の満65歳男性。
令和4年4月5日 小樽ジャーナル
式典の模様は、大学の入学式特設ホームページをご覧ください。