大学便り

学長からのメッセージ

ご挨拶  小樽商科大学学長 江頭 進

小樽商科大学学長     江頭 進
小樽商科大学学長 江頭 進

 小樽商科大学学長として、緑丘会の皆様にご挨拶申し上げます。

 緑丘会は、全国の国立大学の同窓会の中でも、特に活発な活動を続けている組織の一つです。その活動を支えているのは、何よりも卒業生の皆様の母校への深い愛情です。その思いは、現役学生への温かい支援や、大学のさまざまな取り組みへの力強い後押しとなって、世代を超えて受け継がれています。

 緑丘会の大きな魅力は、その強い「人と人とのつながり」にあります。卒業して何十年が経っていても、同窓生が顔を合わせれば、たちまち学生時代の関係に戻る。社会で大きな成功を収められた方々も例外ではありません。肩書や立場を越えて、かつて同じ小樽の坂を上り、同じ学び舎で過ごした仲間として語り合う。その姿を目にするたびに、私は緑丘会の絆の深さに驚かされます。

 また、緑丘会の皆様には、母校の後輩たちの学びや課外活動に対して、長年にわたり多大なご支援をいただいています。特に海外留学への支援は、世界に飛び出そうとする学生たちの背中を力強く押してくださっています。卒業後、何年、何十年が経っても母校の発展を願い、後輩たちの飛躍を見守り続けてくださる皆様の熱い思いには、いつも深い感謝と敬意を感じています。

 私は、緑丘会の存在そのものが、小樽商科大学の門をくぐった若者たちにとって、大きな幸運の一つであると思っています。大学は、小学校から続いてきた長い学校教育の最後の段階です。しかし、卒業後の人生は、大学で過ごす時間の何倍もの長さがあります。その長い人生の中で、大学の同窓生というつながりは、職場とも家庭とも異なる、かけがえのない居場所となります。そこで出会う先輩や仲間との交流、そこから得られる経験や知恵、人とのつながりは、人生を豊かにする大切な財産となるはずです。

 インターネットやAIが急速に普及する現代社会では、私たちは未来へ向かう一方向の時間の中で、いかに効率よく学び、働き、成果を上げるかを絶えず求められています。しかし、人間の社会や人生は、それほど単純なものではありません。人生の豊かさや幸せの根幹にあるのは、効率だけではなく、より多くの人と出会い、関わり、時間や経験を共有することではないでしょうか。

 緑丘会は、肩肘を張ることなく世代を超えて心を通わせ、ときには何十年もの時間を一瞬にして巻き戻してくれる、かけがえのない存在です。小樽商科大学の学長として、このような同窓会が大学と学生を支えてくださっていることを大変心強く思います。そして、毎年新たに社会へ送り出す私たちの教え子たちを、この素晴らしい緑丘会の仲間に加えていただけることを、何よりもうれしく思っています。

 今後とも、小樽商科大学と現役学生への変わらぬご支援をお願い申し上げるとともに、緑丘会のますますの発展と、会員の皆様のご健勝、ご活躍を心よりお祈り申し上げます。

小樽商科大学長
江頭 進