緑丘会は小樽商科大学の同窓会組織です。
このホームページを通じて緑丘会会員相互のコミュニケーションの拡充に努めます。

公益財団法人 小樽商科大学後援会 国立大学法人 小樽商科大学
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理事長挨拶

~新たなスタートを迎えた年に~
公益社団法人緑丘会理事長 三浦 和哉(昭51年卒)

公益社団法人緑丘会 理事長 島崎 憲明

この度、6月11日の理事会にて、これまで7年間にわたり理事長を務められました島崎憲明前理事長の後を引継ぎ、第14代目の理事長として選任され就任致しました。
島崎前理事長におかれましては、創立110周年記念募金事業(含コロナ禍の学生支援)や緑丘会による大学・学生支援/連携等を議論する為の大学との懇話会、更には人材育成支援の一助として緑丘ビジネス塾の開催等々、緑丘会活動の活性化をはじめ新たな息吹を吹き込んでいただいたことは皆様ご周知のことと存じます。ここに島崎前理事長に対し心から感謝を申し上げ敬意を表する次第です。さて緑丘会は80年以上の歴史と伝統に輝き、数多く輩出された秀逸の同窓生に比べますと、やや軽量級の新理事長誕生でありますが、より魅力ある緑丘会活動の具現化を図りたいと考えておりますので、会員の皆様をはじめ関係先におかれましては、今後の絶大なるご支援とご協力・ご助言をお願いする次第であります。

周知のとおり、本年4月母校は帯広畜産大学、北見工業大学と経営統合し国立大学法人北海道国立大学機構として新たにスタートしました。小樽商科大学の創立111周年の年は3つの大学が経営統合という、各大学が夫々の伝統と独自性を保持しながらも“新たな1からのスタート”、すなわち3つの1が並んで門出を迎えた節目の年であります。この節目の年を迎えた母校に対し、更なる発展を期待しながら私の想いをお伝えしたいと思います。

高度人財創出の先陣を

本誌130号への穴沢学長の寄稿によりますと、「新大学法人は商学・農学・工学の連携によりこれまでにないユニークな教育研究機関となり、多くのリソース活用が可能となることにより、“更なる教育の充実”“新たな研究の推進”そして“広範な地域貢献が可能となる”」とのことであります。
これらは人材育成・強化の方向へも繋がるものであり、文系・理系の垣根を超えた新たな人材育成への期待感を強く抱いております。
上場企業を経営した者として常に意識していたことは、“企業は人なり“にて表される通り、ヒト/人材育成の成果創出ということでした。
企業の経営資源の一番目はヒトであり、ヒトは大きな可能性を有した材(素材)からスタートし、やがて財(財産)へと育って行くことが期待されているため、私は人材を人財と表現してまいりました。
母校の卒業生は、近年の社会構造変化に適応し、複雑・多様化しているグローバル社会の中で活躍することが期待されており、従来概念を越えた未来対応型人財の創出に新大学法人傘下3大学の手腕が問われております。
なかんずく商大の教育陣におかれましては先陣を切って、道から逸れることのない高度人財の創出を牽引して頂きたいと願っております。

自ら稼ぐ力の総動員への期待

人財育成には多大な財源も必要となるのも事実です。企業においては未だ人財育成を費用と捉えているケースも決して少なくはないと思いますが、人材育成は投資との目線で取組むべきでありましょう。
ただ、人財育成・ヒトへの投資も一方で投資財源の十分な確保も課題として挙げられます。この春、世界トップレベルの研究力を目指す大学を政府が強力に財政支援する「国際卓越研究大学法」が国会で成立しました。10兆円規模の大学ファンド運用益を活用する取組ですが、支援対象は一部の数校に限られるだろうというのが実情です。ただ、指定される大学においては独自収入を毎年3%程度増やすことが求められ、これら高い成長を実現できる経営体への脱皮を目指したガバナンス改革も義務付けられました。もはや大学独自の稼ぐ力の総動員はスタンダードの潮流になってきています。
このような状況下、現実的な問題として他の国立大学においては運営費交付金の減少傾向が今後も続くと想定される中、スタンダードとなった稼ぐ力の総動員による人財投資財源の創出増を更に目指すべきだと思います。
小樽商大においては稼ぐ力の総動員へ結び付く強みも多々有しており、今後どのような方向性を持ち対応することが望ましいのか、緑丘会も大学と協力して助成力の継続・強化を模索して行く必要があると考えております。

そして多くの同窓生の期待

多くの同窓生の声の共通点は「母校が北の一星として輝き続けて欲しい」という強い思いにあります。
これは、卒業生の社会に出てからの評価、小樽商科大学ブランドの全国レベルでの評価、等々の“全国レベルで輝き続けて欲しい”という同窓生の強い思いが背景にあります。
長年の環境変化が大学のプレゼンスに影響を与えているかもしれませんが、一方でDXをはじめとした近時のデジタル化の潮流は、大学規模の大小や所在地の地理的条件等をフラットにし、個々の魅力を身近に感じる機会が均等かつ急速に広がっています。
同窓生からの更なる輝きへの期待は益々高まることでしょう。

最後になりましたが、会員及び関係の皆様におかれましてはコロナ禍に対する十分なる感染対策を取りながら、早い終息と緑丘会活動の早期再開を共に祈念したいと思います。

<私のプロフィール紹介>

北海道十勝の本別町、足寄湖の近くで生まれ育ちました。中学で札幌に転校し札幌啓北商業高校卒業後、現在のNTT東日本に勤務し同時に小樽商大短期大学部(夜間)へ入学。その後、勤務先退社・短大部退学を経て、母校を受験し入学。
大学では麻田ゼミ(国際経済学)、バスケットボール部。昭和51年に卒業と同時に日立キャピタル(株)入社。

令和4年8月

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