◆来年4月に経営統合する帯広畜産大、小樽商科大、北見工業大の志望同行は現段階で、例年と大きな変化は見られない。河合塾札幌校の北山校舎長は「3大学を目指しているのに、統合自体を知らない受験生が多い。仮に3大学で一括入試を行うなどすれば、注目を集めたかも知れないが、模擬データを見る限り、統合効果はうかがえない」とみる。
令和3年12月20日
北海道新聞 D0610-9910-00002945
◆音を、ためる。ことばが蘇る。明治の世に西洋から日本に伝わった蓄音機は、「蘇言機(そごんき)」などとも呼ばれていた。実際、人びとの心を魅了したのは音曲ばかりとは限らない。尾崎行雄や大隈重信をはじめ、少なからぬ政治家が自身の演説をレコードに吹き込んだ。当時の政治演説にくわしい小樽商科大研究員、高野宏康さんによると、明治初期から全国で演説会が盛んに催され、演技技法のハウツー本も売られた。デモクラシーと言葉が互いに影響を及ぼしながら進化した時代がかつて、あった。
令和3年12月19日
北海道新聞 D0610-9910-00002945
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